過払い金請求を『債務整理』扱いされた場合の対応方法
「過払い金請求を債務整理扱いにされた」というトラブルが多いようです。
しかし、このようなトラブルの多くは、当事者の勘違いから起きています。
過払い金請求とは、利息制限法を超えた違法な金利を設定している業者からお金を借りている場合に発生する「払いすぎた利息」のことです。払いすぎたお金を返してもらうだけなので、ブラックリストに載ることはありません。
しかし、ここで多くの人が勘違いをしているのですが、過払い金請求をするだけならばブラックリストには載りませんが、その後に任意整理などの債務整理の手続きに入ってしまうと、ブラックリストに載ってしまいます。
これはちょっとややこしい問題なので、いくつかのパターンに分けて説明します。
既に借金を完済している場合
1つ目のパターンとして、「すでに借金を完済している」という場合について考えてみます。
この場合は、すでに借金はなくなっているので、債務整理になることはありません。
よって、払いすぎたお金を返還してもらうだけで終わります。
借金の返済中かつ過払い金請求で相殺される場合
2つ目のパターンとして、「まだ借金は返済中だけど、過払い金を引きなおし計算したら借金は無くなる」という場合について考えてみます。
例えば、借金の残高が50万円で、過払い金が60万円あるというケースなどです。
このケースでは、過払い金を引きなおし計算したら、借金はゼロになりますので、債務整理をする必要はありません。
さらに10万円が戻ってきます。
借金の返済中かつ過払い金請求しても借金ありの場合
3つ目のパターンは、「借金が返済中であり、過払い金を引きなおし計算してもなお借金が残る」というケースです。
例えば、借金の残高が100万円で、過払い金が50万円ある場合などです。
この場合、過払い金請求をしてしまうと、過払い金を引きなおし計算した後、50万円の借金が残ります。
そして、自動的にこの50万円をどうやって返済をするかという交渉をする手続きに入ります。
この交渉では、残った借金を何回の分割払いにするか、利息はどうするかといったことを話し合いますので、任意整理になってしまいます。
仮に利息をゼロにしてもらえなかったとしても、任意整理という扱いになってしまうことには注意しましょう。
もしも債務整理扱いにされてブラックリストに載ってしまったら?
このように、3つ目のパターンである場合には、債務整理という扱いになりますので、ブラックリストに載ってしまうことは自然な流れとなります。
もしも、1つ目や2つ目のパターンであったにもかかわらず債務整理扱いにされて、ブラックリストに載ってしまっている場合には、間違った情報が記載されていることになります。
この場合の対応方法としては、個人信用情報機関に間違った情報を訂正してもらうように申請をすることです。
債務整理を依頼した弁護士に対応してもらうと、事情をわかってもらっているので確実です。
債務整理問題は、先延ばしていては解決できません。
逆に放置していると、事態は悪くなるばかりです。
債務整理問題は、一人では解決できないことが多いです。
そのため債務整理問題に実績のある弁護士や司法書士の先生にすぐに相談するのが賢明です。
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