債務整理方法の一つである自己破産

債務整理方法の一つである自己破産の説明をします。

 

まず、破産とは、債務者が経済的に破綻して、所有資産の全てを使って債務整理を行っても全債権者への弁済ができない場合に、生活必需品を除く資産を現金化して、全債権者に対して各債権額に応じた金額を弁済する事を指します。

 

そして、債務者自らが申請する破産のことを、自己破産と言います。通常、債務者が自己破産の申立てを行った後、債務者が支払不能であることを裁判所が認定すると、破産の手続き開始が決定します。

 

なお、自己破産が決定した場合、信用情報機関の内部ではブラックとして登録され、5年〜10年程度の期間、履歴が残ります。

 

そして、このブラック登録期間では、新規のクレジットカード発行や借金は困難になります。また、自己破産が決まると、換金できる物品は強制的に処分されます。

 

ただし、日常生活に必要不可欠な物品は、強制処分対象にはなりません。

 

 

なお、債務整理方法として自己破産を選んでも、債務は直ちには無くならず、免責決定を受けた時に初めて債務が無くなることは、知っておく必要があります。

 

債務者は、免責が確定した時点で、ようやく公私両面で資格制限が解除されて、以前と同様に生活できる様になります。

 

ただし、免責確定から7年以内に、過去と同様の過ちをすると、免責不許可事由となるので、十分注意する必要があります。

 

債務整理問題は、先延ばしていては解決できません。
逆に放置していると、事態は悪くなるばかりです。

債務整理問題は、一人では解決できないことが多いです。
そのため債務整理問題に実績のある弁護士や司法書士の先生にすぐに相談するのが賢明です。
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債務整理には様々な手続きの方法があります。

 

そのため、自分の債務の状態に合致した最適な債務整理の手続きの方法が何かを考える必要があります。

 

 

 

 

弁護士や法律事務所に相談を

多重債務になってしまったときや、多重債務にってしまう前に、信用できる法律事務所などの機関に相談することがとても重要になります。

 

多重債務を解消するためには、弁護士などに手助けしてもらい債務整理の手続きを行う必要があります。

 

早目に対策をうたないと債務が膨らんでいきます。

 

債務整理の手続きの種類

債務整理は、債務を法律に則って解決していく手続きです。

 

自己破産や個人再生だけでなく特定調停や任意整理など様々な方法があります。

 

 

 

 

自己破産

自己破産は、債務を返済していく見通しが立たない債務者が裁判所で債務を免除する許可を得て債務の全額を免除してもらう方法になります。
自己破産で問題化されることが多いのが連帯保証人についてになります。
自己破産の申立てをすると連帯保証人を立てている債務は連帯保証人が一括で返済することを要求されます。

 

個人再生

個人再生は、債務を裁判所に申し立てることで、金額を大きく減らしてもらい、残った債務を三年間の期間で返済していく手続きになります。
持ち家を没収されたくない方は住宅ローンの債務は保留して、別に借り入れている借金を減らしてもらいます。

 

特定調停

特定調停は、債務者との間に調停委員が入って債務の返済の方法や利子の支払いを免除などについて調停をする手続きになります。
裁判所は公的機関なので発生する費用が比較的安いメリットがあります。

 

任意整理

任意整理は、債務整理の手続きの中でも裁判所を通さずに行うことができる唯一つの手続きになります。
債務者の代理人が債権者と返済の方法について交渉をして、債務を減らしてもらう債務整理の手続きの一つになります。
全ての債権者と交渉をしなければならない訳ではなく、交渉をしたい債権者を選び交渉することが可能です。

 

債務整理選び方

自分が抱え込んでいる債務の金額によっては最後の手段となる自己破産を選ぶ必要はない場合もあります。

 

それを見極めるためには弁護士に一度相談をしたり、債務整理の手続きを受けた場合の返済計画のシミュレーションをしてみるのが良い方法の一つです。

 

どの債務整理の手続きを選んだとしても、それぞれにメリットとデメリットがあります。

 

自分の債務の状況に合致した司法書士や弁護士を見つけることによって、債務整理の手続きを順調に進めることが可能になります。